仮想通貨とは?
仮想通貨は、インターネット上で取引できるデジタル通貨です。偽造防止や安全性の高い取引を実現するために、ブロックチェーン技術が用いられています。
仮想通貨を個人間でやり取りする際には、公開鍵と秘密鍵と呼ばれる仕組みを使うことが一般的です。公開鍵は「送金するための住所」、秘密鍵は「送金するためのパスワード」と考えるとわかりやすいかもしれません。
仮想通貨は、特定の国家や中央銀行によって発行されるものではありません。法定通貨とは異なり、政府による価値の保証がないのです。
仮想通貨の価値は、利用者間のコンセンサスによって決定されます。仮想通貨取引所で取引されることが多く、ユーザーが価値を認め交換手段として利用することで、仮想通貨に価値が生まれます。
仮想通貨の代表的な例は、ビットコインです。ビットコインの価値は、市場の需要と供給によって決まるため、銀や金のような貴金属と同じような動きをします。
Techopediaによる仮想通貨の解説
ビットコインの技術責任者であるギャビン・アンドレセン氏は、Forbes.comのインタビューで、「仮想通貨は中央集権的な銀行を排除し、人々に分散型の通貨を取り戻すために設計されている」と語りました。
ビットコインは送金時に暗号署名が必要となるため、ユーザーは公開鍵と秘密鍵の両方を持ちます。従来の銀行のような中央管理者が存在せず、より自由で平等な金融システムを実現しようとしているのです。
一方で、仮想通貨の匿名性は、麻薬密売などの違法取引に利用されるリスクを生みます。中央管理者がいないため、法執行機関による規制が難しいという課題もあります。
上記のようなリスク・課題を抱えながらも、仮想通貨の支持者たちは、匿名性こそが仮想通貨の最大の強みであると主張しています。中央集権的なシステムから自由になり、個人がより自由に経済活動を行えるようにする可能性を秘めていると訴えているのです。