スパムとは?
スパムとは、インターネット上で大量に送信される迷惑なメッセージのことです。電子メールが使われることが多いですが、SNSやブログなど他のメディアでも行われることがあります。
スパムの目的
スパムの主な目的は、金銭です。広告・宣伝に利用することで利益を得ようとします。それ以外にも個人情報を得ようとしたり、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)を拡散させる、ランサムウェアを仕掛けて身代金を要求するといった目的を持ちます。
スパムメールとフィッシングメールの違い
スパムメールと混同されるサイバー攻撃に、フィッシングメールがあります。
- スパムメール:主に広告や宣伝を目的として、大量に送信されます。特定の個人や組織をターゲットにしているわけではなく、無差別に大量に送信されます。
- フィッシングメール:受信者を騙して機密情報(ログイン情報、クレジットカード情報など)を盗み出すのが目的です。特定の個人や組織をターゲットにし、より巧妙で説得力のあるメッセージが使われます。
どちらも迷惑メールの一種ですが、目的と手法に違いがあります。
スパムの種類
スパムには多様な種類が存在し、内容や目的に応じてさまざまに分類されます。代表的なスパムの種類は、以下の通りです。
- 広告スパム:最も一般的なスパムです。大量に送信され、商品やサービスの宣伝を行うケースが多いです。
- マルウェアスパム:添付ファイルやリンクを通じてマルウェアを拡散するスパムです。メールを開くことでウイルスに感染したり、スパイウェアがインストールされるリスクがあります。
- 架空請求スパム:メールを通じて、架空請求を行います。「支払わないと訴訟になる」というような脅迫めいたメッセージを送るスパムもあります。
- 詐欺・なりすましスパム:企業を装って偽サイトに誘導し、個人情報を抜き取ろうとします。ソーシャルエンジニアリングのように巧妙に仕組まれているケースもあるので、注意が必要です。
スパムの対策方法
スパムへの対策方法は、以下の通りです。
- 迷惑メールフィルターの使用:多くのメールサービスには迷惑メールフィルター機能が備わっており、スパムメールを自動的に振り分けます。有効にすることで、受信トレイがスパムで溢れるのを防げます。
- メールアドレスの公開を控える:オンラインでメールアドレスを公開する際は慎重に行いましょう。メールアドレスを登録する際も、信頼できるサービスにのみ登録しましょう。
- 知らない送信者からのメールは開かない:知らない送信者からのメールには特に注意し、添付ファイルやリンクが含まれている場合は開かないようにしましょう。
- 個人情報の提供を避ける:メールで個人情報を尋ねられても、決して答えないないようにしましょう。
- 強力なパスワードの使用と定期的な変更:強力なパスワードを設定してアカウントのセキュリティを強化しましょう。パスワードの定期的な変更も、対策として有効です。
- ウイルス対策ソフトの利用:信頼できるウイルス対策ソフトをインストールし常に最新の状態に保つことで、スパムやマルウェアからの保護を強化できます。
- セキュリティを強化する:デジタル環境のセキュリティを強化しましょう。定期的にファイアウォールの設定を見直したり、MFAを使用することも重要です。