スプーフィング攻撃とは?
スプーフィング攻撃は、信頼の置ける知人や会社組織になりすまし、情報を盗むサイバー攻撃です。もっともよく使われる方法は「メールスプーフィング」です。メールの送信元を偽装して、メールを受け取った人が知り合いからのメッセージだと誤認するように仕向けます。
メールは「送信者が本物かどうかを確認する認証機能」を持っていないので、攻撃者は他人のメールアドレスを使って本人になりすますことができるのです。
特によく使われるスプーフィング攻撃は、以下のとおりです。
- メールスプーフィング:偽のメールアドレスから送信することで、受信者を騙す攻撃
- IPスプーフィング:インターネットプロトコル(IP)アドレスを偽装し、信頼できるホストのように見せかける攻撃
- DNSスプーフィング:DNS(Domain Name System)サーバー上で不正を行い、ユーザーを悪意のあるウェブサイトに誘導する攻撃
- ARPスプーフィング:偽のARP(Address Resolution Protocol)を使用し、LAN上でネットワーク機器になりすまし行う攻撃
スプーフィング攻撃の仕組み
スプーフィング攻撃は、攻撃者が人やネットワークを騙して「なりすまし」を行うソーシャルエンジニアリングの一種です。スプーフィング攻撃単体では意味をなさないものの、受信者の行動を促す上で効果を発揮します。
例えばメールスプーフィングでは、信頼されている組織や個人になりすまして相手をフィッシングサイトに誘導したり、ウイルスや「トロイの木馬」のようなマルウェアを添付する場合もあります。見慣れないリンクや添付ファイルがあるメールは、特に注意が必要です。
また返信することで個人情報が盗まれるリスクもあるので、気をつけなければなりません。スプーフィング攻撃は、目的(サイバー攻撃)に対する手段として使われることが多いです。
スプーフィング攻撃の対策方法
スプーフィング攻撃から身を守るための対策は、以下のとおりです。
- 検証:メールの送信元アドレスを検証し、疑わしい場合は直接連絡を取って確認します。個人情報を求められるメールへの返信は避けましょう。また、ウェブサイトのURLが正しいかをきちんと確認することも重要です。
- セキュリティソフトウェアの使用:強力なセキュリティソフトウェアやウイルス対策ソフトをインストールし、常に最新の状態に保ちます。
- ファイアウォールの活用:ファイアウォールを適正に設定し、不審なトラフィックをブロックします。
- 2FA(2要素認証)の導入:アカウントへのログインには、2FA(2要素認証)やMFA(多要素認証)を設定します。
- 定期的なパスワード変更と強固なパスワードの使用:パスワードは定期的に変更し、推測が困難なパスワードを使用します。
- 教育と訓練:スプーフィング攻撃に関する知識を身につけ、詐欺メールや偽ウェブサイトを見分ける能力を高めます。
これらの対策を行うことで、スプーフィング攻撃を予防できます。