2024年も新しい仮想通貨(暗号資産)が続々と登場する中、ワールドコイン(WLD)が世界中で話題を呼んでいます。現在ワールドコインは無料配布されているため、誰でも簡単に不労所得を手に入れられる可能性があります。
本記事では、ワールドコインの特徴や無料配布の仕組み、現在の価格動向、将来性について詳しく解説していきます。ワールドコインが抱えるデメリットにも触れるため、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
ワールドコイン(WLD)とは?
ワールドコイン(WLD)とは、人工知能の発展に備え、全ての人がグローバル経済にアクセスできるようにすることを目指した仮想通貨プロジェクトです。ワールドコインの代表的な特徴は、以下のとおりです。
- OpenAIのCEOが開発に参加
- 生体認証を用いた本人確認システム
- トークンの無料配布(エアドロップ)
項目 | ワールドコインの詳細 |
仮想通貨 | WLD |
現在価格 | 1.98ドル |
時価総額 | 10億1000万ドル |
流通供給量 | 5億1100万WLD |
最大供給量 | 100億WLD |
過去最高値 | 11.82ドル |
過去最安値 | 0.9758ドル |
OpenAIのCEOが開発に参加
ワールドコインの開発には、OpenAIのCEOであるサム・アルトマンが開発に携わっています。アルトマンは人工知能(AI)分野の第一人者として知られていますが、ワールドコインプロジェクトの共同創設者兼CEOも務めているのです。
サム・アルトマンの参画により、ワールドコインは単なる仮想通貨以上の意味を持つプロジェクトとなっています。OpenAIと仮想通貨の世界が交差し、世の中に新たな価値を見出そうとしているのです。最新テクノロジーの行く末を、多くの投資家が注目しています。
ワールドコインの目標は、世界中の人々に富を分配することです。グローバル経済へのアクセスを平等化し、AIの進歩による利益を広く分配することを目指しています。サム・アルトマンの意志は、ワールドコインの開発方針や将来の展開に大きな影響を与えており、プロジェクトの成功を左右する重要な要因と言えるでしょう。
生体認証を用いた本人確認システム
ワールドコインは、生体認証を用いた独自の本人確認システムを採用しています。「World ID」と呼ばれるシステムが、虹彩スキャンを使って個人を識別します。虹彩スキャンは、人間の目の虹彩(アイリス)パターンを利用した生体認証技術です。精密で信頼性が高く、個人を特定するための強力な手段として知られています。
ワールドコインは、専用デバイス「Orb(オーブ)」を用いて虹彩をスキャンすることで、1人当たり1アカウントを保証します。スキャンデータは暗号化され、中央サーバーには保存されないため、匿名性を保ちつつ身元確認が可能になっているのです。
ただし、上記のシステムはプライバシーの観点から議論も読んでいます。生体情報という重要データを収集することでプライバシーが侵害される潜在的リスクと、データの使用目的に関する懸念が存在するためです。ワールドコインの虹彩スキャンを利用する際は、懸念点やリスクを事前に理解しておくことが重要です。
トークンの無料配布(エアドロップ)
ワールドコインのトークンは、無料配布(仮想通貨エアドロップ)で手に入れることができます。ワールドコインは、World IDを取得した個人に対して一定量のWLDトークンを無料で配布しており、ユーザーは簡単に受け取ることが可能です。
ワールドコインの配布モデルは、デジタル人権という考えに基づいています。World IDを通じて個人を確認しつつ、トークンを無料で配布することで、経済参加への障壁を低くし、より多くの人々に機会を提供しようとしているのです。
さらに、定期的な配布を計画することで、長期的な参加も促しています。ワールドコインの無料配布モデルは、従来の仮想通貨とは異なり、誰もが経済に参加できる新しい形を提案しています。
ワールドコイン(WLD)の価格予想
ワールドコインについて、将来性を考慮したうえで2024〜2030年までの価格予想を行います。執筆時点におけるワールドコインの現在価格は、2ドル前後で推移しています。ワールドコインの今後の価格予想は、以下のとおりです。
年 | 最低値 | 平均値 | 最高値 |
2024 | 3.8ドル | 4.5ドル | 5.2ドル |
2025 | 4ドル | 5.25ドル | 6.5ドル |
2030 | 5.2ドル | 6.25ドル | 9ドル |
ワールドコインの価格予想【2024年】
2024年はビットコイン半減期やビットコインETFの承認を背景に、仮想通貨市場全体が大きな盛り上がりを見せました。現在は落ち着きを見せているものの、今後の強気相場が期待されています。ソラナミームコインを中心としたマーケット全体の上昇トレンドは、ワールドコインの将来価格にもプラスの影響を与えるでしょう。
近年のAIブームも、ワールドコインにとって追い風となっています。ワールドコインの共同創設者であるサム・アルトマンはOpenAIの元CEOとして知られており、AI技術とブロックチェーンの融合に対する期待が高まっています。サムアルトマンとワールドコインの関係性は、プロジェクトの将来性を考える上で、重要な要素の1つと言えるでしょう。
一方で、ワールドコインには懸念材料もあります。ワールドコインは、ローンチ時点で1億4300万枚を発行していました。ワールドコインのホワイトペーパーによると、発売から3年間で35億トークンがロック解除される予定です。ワールドコインの多くは、初期投資家と無料配布の受け取りユーザーに分配されます。トークンがロック解除されるとすぐに売却する可能性が高く、強い売り圧力が生まれると予想されます。
上記の要因を考慮すると、2024年末におけるワールドコインの将来価格は、最高値で5.2ドルに達すると予想されます。
ワールドコインの価格予想【2025年】
ワールドコイン(worldcoin)が仮想通貨として長期的に成功するには、世の中の人々に経済的な利益もたらすシステムとして認識される必要があります。ワールドコインの分散化に関する指針においても、真の分散化を実現するという長期目標が強調されています。分散化への取り組みが成功すれば、自由を尊重する個人投資家の投資意欲を引き付けることにつながるでしょう。
ワールドコインの開発が進めば、実用的な使用例が登場する可能性もあります。最近では、ワールドコインを利用したサインイン機能の開発や、World IDを統合したWeb3プロジェクトが登場し、注目を集めています。ワールドコインが、エアドロップ、DAOでの投票、ボット対策、DeFiなどと連携できるようになれば、活用の幅はさらに広がりそうです。
一方でワールドコインにおけるデータ管理の課題は、無視できない問題です。大量の生体認証データを扱うワールドコインはセキュリティリスクに直面する可能性があり、ワールドコインの将来価格を抑制する可能性があります。
上記の要因から、2025年末におけるワールドコインの将来価格は、最高値で6.5ドルに達すると予想されます。
ワールドコインの価格予想【2030年】
ワールドコインは、投資家から賛否両論のあるプロジェクトです。好意的な意見では、ワールドコインは仮想通貨の普及を促進する革新的なコインと言われています。しかし一方では、ワールドコインの目標やプラン、ビジョンなどが、仮想通貨の根本的な理念と相反しているという指摘もあります。
ワールドコインは上記のような批判を受け「道のりは困難で、結果は不確実」としながらも、仮想通貨の本来の価値観に沿うことを表明しています。長期的な予測を正確に行うことは困難ですが、ワールドコインの理念が仮想通貨投資家に受け入れあれれば、大きな価格上昇を見せるかもしれません。
2030年までに、ワールドコインの流通量は80億トークンを超えると予想されています。ワールドコインの将来性は大きな可能性を秘めていますが、マーケットの予想を上回る成長を遂げられるかどうかは未知数です。ワールドコインが今後も拡大し、存在感をしていくためには、さらなる実用性を追加する必要があるでしょう。
上記の要因から考えると、2030年末のワールドコインの将来価格は、最高値で9ドルに達すると予想されます。ただしワールドコインを取り巻く仮想通貨市場の変動や、プロジェクトの進展によっては、予測が大きく変わる可能性もあるため注意が必要です。
ワールドコイン(WLD)の将来性に影響を与える要因
ワールドコインの将来性を予想するには、複数の要素を考慮する必要があります。ワールドコインの今後に影響を与える、特に重要な要因は以下のとおりです。
- 継続的な技術革新
- 投資家感情とトークノミクス
- マーケットでの採用拡大
継続的な技術革新
ワールドコインの中核技術であるWorld IDシステムの進化は、ワールドコインの将来性に大きな影響を与えます。特に虹彩スキャンを用いた本人確認技術は、なりすまし防止やデジタルアイデンティティの確立において革新的な解決策を提供する可能性があります。World IDが金融サービス、投票システム、ソーシャルメディアなど様々な分野に統合されれば、ワールドコインの将来価格にも良い影響を与えるでしょう。
一方でWorld IDが、プライバシーに関する課題を抱えているのも事実です。ワールドコインの技術が信頼されるには、継続的な開発が必須と言えるでしょう。プライバシー保護の課題を克服しながら、ワールドコインの技術に対する世間の信頼を獲得することが重要です。
投資家感情とトークノミクス
投資家の感情は、ワールドコインの将来価格に大きな影響を与える要因です。ワールドコインは将来的に分散化を促進するとしていますが、実現はまだ不透明です。投資家がワールドコインに対して良い感情を抱かない限り、長期的な向上は見込めないでしょう。
ワールドコインのトークン供給スケジュールも、将来を左右する重要な要素です。今後、大量のワールドコインがロック解除される予定であり、市場に大きな売り圧力をかける可能性があります。また投資家感情はマーケット全体の雰囲気にも大きく影響されるため、ビットコインの将来価格など市場動向にも気を配る必要があります。
マーケットでの採用拡大
ワールドコインが継続的に開発を続け、企業や組織とのパートナーシップが拡大すれば、実用性と将来価格向上につながると予想されます。DeFiプロジェクト、大手テック企業、政府機関との提携などが実現すれば、ワールドコインの今後にもプラスの影響が働くでしょう。
ただし、現在のワールドコインには明確な実用性がなく、採用に至るには様々な課題が存在します。仮想通貨の1000倍銘柄のような成功を収めるためには、プロジェクトの発展を進めながら、企業や組織からの信頼を獲得していく必要があるでしょう。
ワールドコイン(WLD)の無料配布のもらい方
ワールドコインは現在、無料配布を行っています。無料配布のワールドコインは、日本で登録して受け取ることも可能です。ワールドコイン(worldcoin)のもらい方は、以下のとおりです。
World Appのダウンロード
App StoreまたはGoogle Playから、World App(ワールドコインアプリ)をダウンロードします。ダウンロードが完了したら、必要項目を入力してアカウントを作成しましょう。Orb認証の予約
アプリ内の設定画面から、「Orbを見つける」を選択します。ワールドコインのOrb(オーブ)は日本国内にも複数設置されているため、最寄り場所を探して予約しましょう。ワールドコインの公式サイトから探すこともできます。ステップ3:Orb認証の実施
予約した日時・場所でOrbによる虹彩スキャンを受けます。スムーズに行けば数分程度で終わります。虹彩スキャン自体は、目の検査で使用する機器に近い体験です。痛みはなく安全性も確認されていますが、不安を感じる場合は現地のスタッフに詳しく説明を求めることをおすすめします。WLDトークンの受け取り
認証が完了すれば、アプリ内でWLDトークンを受け取ることができます。ワールドコインは定期的に配布されるため、通知が来たら受け取りボタンを押すようにしましょう。受け取ったワールドコインは、アプリ内で保管したり、取引所で換金することも可能です。
ワールドコイン(WLD)の無料配布はいつまで?
ワールドコインの無料配布に関して、具体的な終了日は公表されていません。長期的なプロジェクトとして継続中のため、ワールドコインの無料配布は当面続くと考えられますが、いずれは終了すると考えられます。
ワールドコインのトークノミクスによると、ローンチ時点での発行枚数は1億4300万枚で、4300万枚がアプリユーザーに配布予定とされていました(総供給量100億WLD)。発行枚数の制限や配布量の変動を考慮すると、無期限の配布は考えにくく、将来的に配布条件や配布数が変更される可能性もあります。
通常の仮想通貨プレセールとは異なり無料でトークンを手に入れられるのは、投資家にとって大きなメリットと言えるでしょう。早期に参加することで、より多くのワールドコインを受け取れる可能性が高まるため、検討中の方は早めの申し込みをおすすめします。
ワールドコイン(WLD)の買い方
ワールドコイン(worldcoin)は、取引所で購入することも可能です。ただし通常のビットコインの購入方法などと異なり、海外取引所で買う必要があるため注意が必要です。ワールドコインの仮想通貨の買い方は、以下の通りです。
取引所で口座開設
ワールドコインを購入するために、まずは仮想通貨取引所で口座を開設しましょう。現在、ワールドコインはコインチェックなどの国内取引所では購入することができません。Bybitなどの海外取引所で、口座開設が必要です。本人確認手続きの完了
必要書類を提出し、本人確認手続きを行います。取引所による審査が行われる場合が多く、完了すれば仮想通貨取引を開始できます。登録が終わったら、自分のアカウントのウォレットアドレスを確認しておきましょう。海外取引所に入金
ワールドコインの購入
ワールドコイン(WLD)の購入におすすめの取引所
ワールドコインは日本国内の取引所で直接購入できないため、海外取引所の口座開設が必要です。ワールドコインの購入におすすめの海外取引所は、以下の3社です。
ワールドコイン(WLD)のデメリット
ワールドコインは仮想通貨のおすすめプロジェクトの1つですが、課題も存在します。ワールドコインが抱えるデメリットは、以下のとおりです。
- プライバシーの懸念
- 中央集権化のリスク
- トークノミクスの問題
プライバシーの懸念
ワールドコインは、虹彩スキャンを使用して個人を識別します。収集される情報は、非常に個人的で変更不可能な生体情報です。プライバシーに関わる重要なデータの収集と保管は、深刻なセキュリティ問題を引き起こす可能性があります。
暗号化された個人情報であっても、ハッキングや内部犯行によってデータが漏洩する可能性はあります。また政府や企業が、個人を追跡するためにこのデータを利用する可能性もないとは言い切れません。データ漏洩のリスクは、常に存在するため、この仮想通貨はやめとけと言う人もいる増えるでしょう。
特にワールドコインの無料配布を受け取るユーザーは、上記のリスクや長期的な影響を十分に理解してから利用することが重要です。
中央集権化のリスク
ワールドコインは分散化を目指していますが、現状では中央集権的な要素が強いです。Worldcoin財団が主要な意思決定を行っており、分散化を実現するためにはまだまだ時間がかかるでしょう。
また中央集権的な構造は規制当局の標的になりやすく、プロジェクト全体が影響を受ける可能性があります。ワールドコインが今後、分散化を実現するためにどのような取り組みを行っていくかが、リスクを軽減するための鍵になるでしょう。
トークノミクスの問題
ワールドコインのトークン配布計画には、いくつかの問題があります。今後数年間で大量のトークンがロック解除される予定のため、ワールドコインの将来価格に下落圧力をかける可能性があります。ワールドコインの多くが初期投資家に分配されており、ロック解除と同時に大量売却されると一気に価格が暴落するかもしれません。
ワールドコインは現時点での実用性が限られており、大量発行に見合う需要があるかどうかも不透明です。プロジェクトの開発は進められているものの、目に見える形のユーティリティがなければ、世の中に価値を示すのは難しいかもしれません。ワールドコインが長期的な成長を遂げるためには、本質的な実用性を作り出していく必要があります。
まとめ
ワールドコイン(WLD)について解説しました。ワールドコインは仮想通貨として大きな可能性を秘めており、将来性に期待する投資家も数多く存在します。現在、ワールドコインは無料配布を行っているため、今のうちに入手すれば将来的に大きな利益を手に入れられるかもしれません。
一方で、ワールドコインには課題やデメリットも存在します。ワールドコインの無料配布を受け取ったり購入する際には、自身で十分なリサーチを行った上で、適切な判断を行うことが重要です。プライバシーの懸念やリスクを理解した上で、投資を行うようにしましょう。
その他にもビットコインやビットコインキャッシュ、イーサリアムなどの仮想通貨の基本情報を理解しておくことも重要です。