このページでは、ベーシックストラテジーについて完全に解説しています。ブラックジャックでベーシックストラテジーを使いたい方は、以下のガイドを参照して下さい。
ベーシックストラテジー とは
ブラックジャックのべーシックストラテジーとは、プレーヤーとディーラーのカードの組み合わせ表を利用して、ハンドを最適化する戦略です。
この表は、「チートシート(Cheat sheet)」とも呼ばれ、コンピューターシミュレーションに基づき、あらゆるハンドに対する最適なアクションを示しています。
この手法は、ハウスエッジを低減し、プレーヤーの優位性を最大限に高めます。
ブラックジャック ベーシックストラテジーの利点・欠点
ブラックジャックのベーシックストラテジーの利点と欠点には、以下が挙げられます。
利点
- 効果は数学的(確率論的)に証明されている
- ハウスエッジを抑えられる
- リスク管理と勝負所が学べる
- ベーシックストラテジー通りにプレイしていれば、他のプレイヤーに嫌な顔をされることはない
欠点
- 必ず勝てる戦略ではない
- 表を覚えるのが大変
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、初心者にとってほぼ必須の戦略と言っても良いでしょう。
この戦略で必ず勝てるわけではありませんが、ブラックジャックでのゲームプレイを確実に向上できます。
ベーシックストラテジー 表
ベーシックストラテジー 表を以下に表示しています。:
自分のハンド | ディーラーのアップカード | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
8 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
9 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
10 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
11 | D | D | D | D | D | D | D | D | D | D |
12 | H | H | S | S | S | H | H | H | H | H |
13 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
14 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
15 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
16 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
A-2 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
A-3 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A-4 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A-5 | D | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A-6 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
A-7 | S | D | D | D | D | S | S | H | H | H |
A-8 | S | S | S | S | D | S | S | S | S | S |
A-9 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A-A | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP |
2-2 | SP | SP | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H |
3-3 | SP | SP | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H |
4-4 | H | H | H | SP | SP | H | H | H | H | H |
5-5 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
6-6 | SP | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H | H |
7-7 | SP | SP | SP | SP | SP | SP | H | H | S | H |
8-8 | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP |
9-9 | SP | SP | SP | SP | SP | S | SP | SP | S | S |
アクション:
- H=ヒット(追加カードを引く)
- S=スタンド(カードは引かない)
- D=ダブルダウン(追加ベットをする)
- SP=スプリット(カードを2つのハンドに分ける)
一番左の列には、最初のハンドの組み合わせ、上部にはディーラーのアップカードが表示されています。
自分のハンドとディーラーのアップカードを照らし合わせて、該当する欄に記載されたアクションを選択します。
ベーシックストラテジーの勝率(確率・期待値)
ベーシックストラテジーの勝率(確率・期待値)は次の通りです。
ブラックジャック | 勝率 |
プレーヤー | 最大42.22% |
プッシュの平均的な確率が8.48%のため、ディーラーの勝率確は49.10%となります。
ベーシックストラテジー(ブラックジャック)実践方法
カジノでのブラックジャックのベーシックストラテジー実践方法を以下に解説しています。:
ベーシックストラテジー表を準備する
無料のベーシックストラテジー表をスマホにダウンロードするか、あるいは印刷します。
Googleでブラックジャックのベーシックストラテジー表を検索すれば、簡単に無料で入手できます。
無料のオンラインブラックジャックを利用して、ゲームプレイを開始する
Googleで無料のブラックジャックゲームを検索し、無料で利用できるブラックジャックゲームプラットフォームにアクセスします。
日本語で利用できるブラックジャック練習用のプラットフォームは、無料で容易に利用できます。
ベーシックストラテジー表を照合しながら、ゲームプレイを進める
手元にベーシックストラテジー表を置き、ゲームを開始します。
具体例:
- プレーヤーの手札:2-2
- ディーラーのアップカード:5
上記の例の場合、自身のハンド4に対し、ディーラー5のハンドでそのまま勝負することもできますが、この状況では「スプリット」するのが最適とベーシックストラテジーは教えています。
そのため、ハンドを2つに分けてもう一つのハンドへ同額のベットを置いてプレイしてみたところ、最も望んでいない「10」が両方に出ました。
しかしディーラーは、バストしやすい5のハンドです。
12と5であっても、ベーシックストラテジーは「スタンド」が最も最適と促しています。
両ハンド 12でスタンドしたところ、ディーラーはバストし、両ハンド勝利となりました。
ちなみに、スプリットせずに4vs5で勝負したと想定してみましょう。
どちらにせよ、結果はディーラーがバストして勝利していましたが、利益は1ハンドの等倍配当だけなので、スプリットしたことでより利益を生むことができたのが分かります。
ベーシックストラテジーの覚え方
ベーシックストラテジーの覚え方として、以下にコツをまとめています。
- ハードハンド、ソフトハンド、スプリットに分けて覚える
- 表を印刷して、目の届く所に貼っておく
- 表を見ながら練習を重ねる
1.ハードハンド、ソフトハンド、スプリットに分けて覚える
ハードハンド(Aが無い場合)、ソフトハンド(Aがある場合)、スプリット(同じカードの場合)の3パターンに分けて覚え始めると頭の中が整理し易くなります。
2.表を印刷して、目の届く所に貼っておく
ストラテジー表を印刷し、目につく場所(トイレやデスク上等)に貼っておきましょう。
そうすると、視覚から自然に入り、暗記し易くなります。
3.表を見ながら練習を重ねる
毎回ブラックジャックをプレイする際に、印刷した表やスマホにダウンロードした表を見ながら、練習すると自然に頭に入ってきます。
全て覚えるのは難しいかもしれませんが、自分のカードが 9-9 でディーラーのアップカードが 7 の場合は「スタンド」が適切、といったように、一般的に妥当と思われるアクションも多くあるので、 12~16、A-5 から A-7 といった微妙な値を中心に暗記していきましょう。
ある程度、暗記できたら、徐々に表を見ずにプレイしましょう。
[/su_spoiler]ベーシックストラテジーで勝てない・勝てる?
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、必ず勝てる戦略ではないため、勝てないのは仕方ありません。
言うまでもなく、ブラックジャックゲームでは、プレーヤーが完全にハウスエッジを打倒することはできないからです。
ブラックジャックは、カジノゲームの中で最もハウスエッジの低いゲームとして知られていますが、それでも胴元は優位な立場にいます。
ベーシックストラテジーは、あくまで自身のカードとディーラーのカードの組み合わせに対して、確率的に最も最適なハンドを定めるものです。
これは、バストする可能性を回避したり、無駄にチップを失わないため、勝負所をおさえ、ハウスエッジを低減するのに役立ちます。
ブラックジャックの基本戦略を知らないよりは、知っていた方が勝ちやすいと言えるでしょう。
この戦略を知らずにブラックジャックをプレイし始めたとしても、最終的に上手いプレイ方法を見出した先には、この基本戦略に近い結果となるはずです。
ブラックジャック ベーシックストラテジーの応用編
ブラックジャック ベーシックストラテジーの応用編として、カードカウンティングが挙げられます。
カードカウンティングの具体例
- 自身のハンド:14
- ディーラーのアップカード:10(Q)
この場合、ベーシックストラテジーでは「ヒット」を促しています。
しかし、前のラウンドでも小さな値のカードが多く、10→Q→4→?(ダウンカード)と現れ、次のカードは絵札のような気がしてなりません。
絵札なら、ヒットすればバーストして負けです。14でも、ディーラーのダウンカードが小さい値の場合、バーストの可能性が望めます。
そこで、ヒットせずにスタンドしたところ、ダウンカードは3、次のカードは案の定絵札が現われ、ディーラーのバーストとなりました。
同様に、ベーシックストラテジーがダブルダウンを促していても、ダブルの場合は1枚のカードしか引くことができないため、値の低いカードの出現率が高い場合は注意が必要です。
このように、綿密なカードカウンティングはできなくても、おおよその残りのカードを把握し、次のカードの予想に応じてアクションを変えましょう。
bj ベーシックストラテジー実践のコツ
bj ベーシックストラテジーを実践する際のコツを以下に挙げています。
- 次のカードを予想しながらバストを避ける
- ベット額に強弱をつける
ある程度ベーシックストラテジーを習得したら、応用を試したり、ベット額に強弱をつけるなどの工夫も役立つでしょう。
1.バストを避ける
ブラックジャックにおいては、プレイヤーがバストしてしまうと、ディーラーのハンドが決定する前に賭け金は没収されます。
結果的にディーラーもバーストしたとしても、賭け金は戻ってきません。
そのため、バストをなるべく避けるのが攻略法の一つと言えます。
1デッキ52枚のカードは、Aが4枚、10としてカウントするカードが16枚、その他のカードが32枚です。
そのため、カードの比率は16対32、つまり絵札1枚に対し数字のカードが2枚と考えられます。
それを考慮し、小さい値のカードが続けて出れば、その後の絵札の出現率は高まり、絵札が続けて出現すれば小さなカードが多く残っているため、次のカードの確率を考えながらべーシックストラテジーにアレンジを利かせましょう。
2.ベット額に強弱をつける
カードの比率を考えると、毎回良いハンドが配られることはありません。
次のカードが小さい値だと思えば賭け金を下げ、絵札だと思えば賭け金を上げましょう。
そして、予想に応じてダブルダウンしたり、ダブルダウンをせずにヒットするのみにとどめたりと、ベーシックストラテジーにアレンジを利かせながらプレイし、その閃きが冴えていればRTPを更に引き上げることができます。
ブラックジャック ベーシックストラテジーを使う前に
ブラックジャック ベーシックストラテジーを使う際には、下記の点に注意を払いましょう。
- ゲームによってハウスエッジが異なる
- 予算内でゲームを楽しむ
1.ゲームによってハウスエッジが異なる
同じブラックジャックゲームあっても、デッキ数やバリエーションによってはハウスエッジが異なる場合がある点に注意しましょう。
とりわけ、派生版ライブカジノなど、新種のブラックジャックゲームでは、ハウスエッジの設定は異なっています。
遊ぶ前に、ハウスエッジを確認しておきましょう。
2.予算内でゲームを楽しむ
ブラックジャックを含めて、ギャンブルを楽しむ際には予算計画が必須です。
損失リスクを十分意識し、予算内で遊びましょう。
負け追いの罠に陥らないよう、ゲームに負けた際には特に注意して下さい。
FAQ
ベーシックストラテジーについてのよくある質問と答えを以下にまとめています。