ポーカー マナー:ポーカーでやってはいけないこと

信頼の理由

このページでは、ポーカー マナーについて詳しく解説しています。

ライブポーカーでは意外と多くのマナーやルール違反となる行為があります。

ポーカートーナメント、キャッシュゲーム、そしてオンラインポーカーでの禁止事項についてもここでしっかり学んでおきましょう。

ポーカー マナー 基本ポイント

ポーカープレイ中には、以下のマナーに気を配りましょう。

  1. カードプロテクションはプレイヤーの義務
  2. カードをテーブル外に出さない
  3. アクションの順番を守る
  4. チップをぞんざいに扱わない
  5. 長考しすぎない
  6. 早すぎるクロック要求は失礼
  7. スローロール
  8. 故意にゲームを遅らせない
  9. 暴言を吐かない
  10. 勝った時は過剰に喜ばない
  11. ヒットアンドラン
  12. マッサージと食事の同時進行

これらのマナーについて、以下で詳しく解説します。

ポーカー マナー:プレーヤーの心得

ポーカー ナッツ マナー

ポーカーでのインプレイ時のマナーとして慎むべき点を解説します。

ポーカーのマナーをきちんと心得て、スポーツマンシップに則ってスマートにプレイしましょう。

1:カードプロテクションはプレイヤーの義務

カードプロテクションとは、プロテクション=保護の意味通り、自分のホールカード(ハンド)は自分で保護することを意味します。

自分のカードを管理するのはプレイヤーの責任です。

他のプレイヤーに見られないように管理するのはもちろんのこと、カードを手元から離し過ぎるとフォールドとみなされ、ディーラーにカードを回収されることもあります。

この場合、ディーラーに落ち度はなく、プレイヤーの過失となります。

2:カードをテーブル外に出さない

どんな時でも、カードはテーブルの外に出さないのがマナーです。

他の人に見えないように、と膝の上にハンドを移動してこっそり確認するなど、一旦カードをテーブルの外に出すと、不正行為が疑われます。

正しいハンドの確認方法はありませんが、カードはテーブルに置いたまま、少しめくるように確認すると良いでしょう。

3:アクションの順番を守る

初心者がしがちなのが、アクションの順番を飛ばしてしまうこと。

早まって順番を飛ばし、レイズやフォールドなどのアクションをしてしまった場合、他のプレイヤーのアクション決定に影響します。

順番が来る前にフォールドと分かるような位置にカードを押し出したり、賭けるチップを手に取る、相手のチップのカウント要求など、アクションを匂わせる行為も避けてください。

順番飛ばし(アウトオブターン)をしてしまうと、ハンドはフォールドとなる場合もあります。

必ず自分のアクションの順番が来るのを待って、アクションを起こしましょう。

4:チップをぞんざいに扱わない

チップを投げるように出したり、他のプレイヤーの方へ転がるような出し方、ポットに混ざってしまうような出し方はマナー違反です。

ゲーム進行の遅れの原因にもなり、他のプレイヤーにも迷惑となるので、チップのぞんさいな扱い方は避けましょう。

5:長考しすぎない

ポーカーでは考える時間が必要なことも多いでしょうが、ゲームの進行を妨げになったり、他のプレイヤーたちをイライラさせるほど長く考えるのはマナー違反です。

一般的に30秒の思考時間が与えられていますが、さらに時間が必要な場合は、30秒~60秒のタイムバンクカードを利用できます。

通常、長考するプレイヤーにはディーラーから指摘が入りますが、1分以上考えてもアクションが決められない場合は、フォールドした方が無難と言えるでしょう。

オンラインポーカーでは、一定時間が経過すると自動的にタイムバンクが適用され、時間内にアクションを行わなかった場合はフォールドとなります。

6:早すぎるクロック要求は失礼

長考しすぎる相手に対してはクロック要求できますが、一方で早すぎるクロック要求はマナー違反です。

一般的に、1分ほど経過するまで待つのが礼儀となっています。

その点、オンラインポーカーは一定時間が経過すると、自動的にタイムバンクが起動します。

7:スローロールは嫌われる

スローロールとは、相手より強いハンドだと分かっていながら、必要以上に時間をかけてカードを公表すること。

また、ナッツハンドを持っていながら、悩むふりをして過度に時間を費やすのもスローロールとみなされます。

ルール違反ではありませんが、皆に嫌われる行為なのでやらないようにしましょう。

8:故意にゲームを遅らせない

バブル時など、ショートスタックのプレイヤーがぎりぎりインマネするため、故意に思考時間をめいいっぱい取ってフォールドしたり、単純な決断に長い時間をかけるのはマナー違反です。

また、他のことに気を取られて自分の順番がきても気づかない、といったことも時にはあるでしょう。

ごくたまにであれば許容範囲ですが、何度もディーラーに促されるようでは、他のプレイヤーの迷惑になるので気を付けましょう。

9:暴言を吐かない

ポーカーに限りませんが、暴言を吐かないというのはどこでも共通のマナーです。

負けた時に小言を言ったり、ディーラーが配るカードに文句を言うなど、聞いている方は負け犬の遠吠えにしか聞こえません。

また、テーブルを叩いたり、舌打ちしたりといった行為も良いマナーとは言えません。

スキルのあるトッププレイヤーほど、マナーをわきまえているものです。

10:勝った時は過剰に喜ばない

大きなポットのハンドやオールイン勝負になった時など、勝って嬉しいのは当然ですが、負けた相手の前で過剰に喜ぶのはやめましょう。

相手を茶化すのはもってのほかです。

ライブゲームでは、よいゲームだったと敗退する相手と握手やハグを交わす光景がよく見られますが、オンラインポーカーでは相手を茶化すプレイヤーが少なくありません。

もし茶化されても、たまに勝つプレイヤーほど相手のことを思いやれないものなので、このようなマナーのない相手は無視しましょう。

周りからも、こういった人物は低俗なプレイヤーだと判断されているものです。

11:ヒットアンドラン

「ヒットアンドラン」は、「ひき逃げ」という意味があり、ポーカーではキャッシュゲームに参加し、すぐに大きなポットを獲得してすぐに退席することを指します。

キャッシュゲームは、いつでも好きなときに参加・退出できる…というのは事実で、ヒット&ランを行ったとしても禁止行為ではありません。

しかし、一般的にはプレイを続けて、他のプレイヤーにチップを取り戻す機会を与えるのが良いマナーとされています。

少なくとも1周するまでプレイすれば、「ヒット&ラン」と言われることはありません。

12:マッサージと食事の同時進行

長時間に及ぶトーナメントは疲れるもの。

そのため、多くのトーナメントではテーブルでのマッサージが提供されています。

また、席で食事をすることも可能です。

とはいえ、マッサージをされながら食事を摂るのは行き過ぎた行為に映ります。

傍から見ていても良い光景とは言えないので、一つずつ行いましょう。

ポーカーでの違反行為

ポーカー マナー違反

以下では、Poker TDA(ポーカー トーナメント ディレクター協会)によるトーナメントルールにも記載されている違反行為をご紹介します。

また、オンラインポーカーの利用規約にも記載されているルール違反行為も参考にしてください。

一般違反行為

以下はマナーとして謹むべき点というより、ルール違反となる行為です。

  1. スタックを隠すように置く
  2. 他人のカードを覗く
  3. Show one Show all
  4. 他のプレイヤーへの助言や批判
  5. ハンドに関する発言
  6. 無言レイズ
  7. ストリングベット
  8. カードを高く投げるマック
  9. 早々とテーブルを離れる
  10. プレイ中の電子機器の使用
  11. オンラインポーカーでのソルバー等の使用
  12. バムハンティング

中には不正行為とみなされる行為もあるので、特に注意してプレイするよう心がけてください。

1:スタックを隠すように置く

スタック(持ち点)は、自分自身のためだけでなく、他のプレイヤーからもいくらのスタックを持っているのか分かりやすいように置きます。

通常、同じ額のチップに分けて20枚積みにし、高額チップは他のプレイヤーから見て前列に置くのがルールです。

高額チップを隠すように置くのはルール違反となるので気を付けましょう。

2:他人のカードを覗く

当然のことですが、他人のカードを覗くのは禁止行為です。

たとえフォールドしてハンドに参加していなくても、他人のカードを覗いてはいけません。

3:Show one Show all ルール

ポーカーには、「Show one Show all」ルールがあります。

他のプレイヤーのカードを除くことは禁止ですが、自らハンドに参加していない他のプレイヤーにハンドを見せることは禁止されていません。

しかし、一人にでもカードを見せる(Show one)と、その他のプレイヤーがハンドを知りたい場合、全員にハンドを見せなければならない(Show all)というルールがあります。

ハンドを見せた相手の表情やリアクションで、対戦相手にハンドレンジを知られてしまう恐れもあるので、ハンドを他のプレイヤーに見せるのは避けた方が無難と言えるでしょう。

4:他のプレイヤーへの助言や批判

いかなる場合でも、他のプレイヤーへの助言や、あなたの推測を語ってはいけません。

オンラインポーカーでも、他のプレイヤーが代わりにプレイをしていたという「ゴースティング」や、コーチに助言を受けていたというケースが明るみに出たことがあります。

これらは不正行為にあたるので、トーナメント失格となったり、オンラインポーカーであればアカウントの凍結にも繋がります。

他のプレイヤーへの助言や批判、また、他のプレイヤーからアドバイスを受けることは固く禁止されています。

5:ハンドに関する発言

いかなる場合でも、ハンドに関する発言をしてはなりません。

例えば、フォールドしたとしても、「2-3じゃぁプレイできないよ」「9-10を持ってたけど3ベットにはコールできないよ」「3が3連続で配られてゴミハンドしか来ない」などといった発言は、ハンドをプレイしているプレイヤーたちへの助言となり得ます。

オンラインポーカーでも禁止されているので、気を付けてください。

6:無言レイズ

ポーカーでの発声は非常に重要です。

フォールドする場合は聞き間違いを防ぐために無発声でも構いませんが、無言のレイズはコールと扱いとなります。

前のプレイヤーがBB $50にコールし、あなたが$100にレイズするつもりで$100チップを無言で出した場合、レイズとはみなされずコール扱いとなることも。

レイズする際はレイズの発声と共に、額をはっきりと伝えるようにしましょう。

7:ストリングベット

ストリングベットとは、最初に口頭でベットまたはレイズの発声をせずに、複数の動作でチップを出したり差し引いたりする行為です。

相手の顔色や反応を確かめながらベット額を決めることができる行為のため、ストリングベットは禁止されています。

予め発声している場合は構いませんが、発声せずにストリングベットを行うと、最初に置いたベットが適用されます。

そのため、レイズの場合は最初に発声する、チップは必ず1回の動作で置くようにしましょう。

8:カードを高く投げるマック

カードを高く投げるようにマック(カードを見せずに負けを認めること)するのは禁止されています。

カードを高く投げることで、カードの内容が見えてしまう恐れがあるからです。

また、カードの手前ではなく奥側(他のプレイヤー側)を持ち上げてマックするのも見えやすいので避けましょう。

マックする際には低く出すこと、とルールに明記されています。

9:早々とテーブルを離れる

オールイン勝負となった時など、負けがわかるとテーブルを早々を離れるプレイヤーもいます。

例えば、フロップでストレートが完成して片方のハンドの勝ちが決定した時や、ショートスタックでオールインが止む負えなくなった場合などに多く見られます。

同じテーブルの他のプレイヤーたちにも、後味の悪い気分を与えかねません。

TDAルールにも、アクション継続中はテーブルを離れてはならないと記されています。

ポーカーのマナーとしてリバーまで見届けてから、テーブルを離れるようにしましょう。

10:プレイ中の電子機器の使用

通常、プレイ中の通話、ポーカーテーブル上でのスマホを含む電子機器の利用は禁止されています。

電子機器の利用は、リアルタイムアシスト/ソルバーなどのツールの使用や、他者との共謀が疑われるため、不正行為とみなされる場合も。

誤解されないためにも、テーブルではスマホや電子機器に触れないようにしましょう。

11:オンラインポーカーでのソルバー等の使用

オンラインポーカーでも、リアルタイムアシスト/ソルバー等の使用は禁止されています。

オンラインポーカーならバレないだろう、と考えるのは浅はかです。

近年のオンラインポーカーサイトでは、リアルタイムアシスト/ソルバー/ポーカーボット等の使用を検知するシステムが導入されています。

実際に、これらのツールを使用したプレイヤーたちが多くのオンラインポーカーサイトで賞金を没収され、アカウントを凍結されています。

ソルバーは、本来の目的である「ポーカーを学習するため」に利用しましょう。

12:バムハンティング

ポーカーのキャッシュゲームで、自分より弱い相手を探して稼ぐことをバムハント/バムハンティングと呼びます。

自由に席が選べるのでオンラインポーカーで稼ぐ方法としてよく行われますが、ライブポーカーでも席の移動を頼むことができます。

しかし、露骨に弱い相手を追いかけたり、弱い相手とのみプレイする行為は、多くのカジノやポーカールームで「略奪行為」とみなされ、禁止されています。

実際、ロンドンのカジノのポーカールームでは、バムハンティングを理由に40人近いポーカープレイヤーが出入り禁止となっています。


ポーカー マナー まとめ

ライブポーカーには意外と多くのルールがあることを知り、尻込みしてしまう、という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな必要はありません。

これらの多くはマナーとして常識的な内容も多く、皆が気持ちよくプレイするためのものです。

まずは、ルール違反となることに気を付けてプレイしましょう。

ライブポーカーには不慣れなことを告げておけばディーラーも教えてくれますし、他のプレイヤーたちもちょっとしたことなら目をつぶってくれるでしょう。

また、オンラインポーカーであれば、上記のポイントの中でシステムが自動的に行ってくれることも多くあります。

ただ、オンラインポーカーだと相手の顔が見えないせいか、相手を茶化したり負けっぷりの悪いプレイヤーが多い傾向にあります。

そんな相手は気に留めず、ポーカーを楽しみながらプレイしてください!

FAQ

ポーカーのマナーでチェックする時の発声で気を付けるべきことは?

ポーカーのマナーでコール時に気を付けるべきことはあ?

ポーカーのマナーでベットする時に気を付けるべきことは?

ポーカーでベット/コール/レイズしたい時にぴったりの金額のチップを持っていない時は、どうすればいいですか?

ポーカーのマナーを守らなかったらどうなる?

上川 智子
Editor
上川 智子
編集者

上川 智子 1980年 広島生まれ。あらゆるギャンブルを嗜むギャンブルエキスパート。2002年よりマルタとフランスを拠点に活動。10年のオンラインゲーミング業界の経験では、オンラインカジノおよびブック…...