このページでは、プロポーカープレイヤー 日本人(現役)について取り上げています。
日本でもポーカーの人気上昇は目覚ましく、WSOPでも上位入賞する日本人ポーカープレイヤーが年々増えています。
そうすると、ポーカーに感心のある方なら「日本人ポーカープレイヤーのトッププロはどんな人たち?」という興味が湧くはず。
以下、現時点(2025年2月末)での賞金獲得総額に基づき、日本人ポーカープレイヤーのトップ10人をランキング形式でご紹介します。
プロポーカープレイヤー 日本人トップ10
- オオヤ マサシ 氏
- 當眞嗣成(トウマ ツグナリ)氏
- 四鹿和彦(ヨツシカ カズヒコ)氏
- 荻田大輔(オギタ ダイスケ)氏
- 木原直哉(キハラ ナオヤ)氏
- 小倉孝(オグラ タカシ)氏
- 清水望(シミズ ノゾム)氏
- 小原順(オバラ ジュン)氏
- 横澤真人(ヨコサワ マサト)氏
- 岡村元義(オカムラ モトヨシ)氏
1位:オオヤ マサシ 氏
賞金総額 | $8,739,180(約13億600万円) |
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世界 賞金ランキング | 190 位 |
世界 人気ランキング | 442 位 |
2位の日本人ポーカープレイヤーの獲得賞金の倍以上を稼ぎ、大差をつけて賞金王トップに君臨するのがオオヤ氏。
この獲得賞金の高さは、オオヤ氏が頻繁にハイローラーイベントに参加することにもあります。バイインが高ければ賞金も高いのがポーカーの常。
2023年1月の時点では7位でしたが、同年12月にバハマで行われたWSOP Paradise において。4つのイベントで 1位/6位/16位/66位に入賞し、計 $3,098,800(約4.6億円)獲得を機に1位となりました。
そんなオオヤ氏ですが、ポーカー界に彗星のごとく姿を現したのは2021年12月のこと。ラスベガスで行われた Venetian DeepStack New Year’s Extravaganza Poker Seriesのイベント#40で優勝し、約2千万円の賞金を獲得しました。
以来、わずか1年で日本人プレイヤー賞金額トップ10にランクインし、さらに1年足らずで首位独走。
筆者は以前、X(ツイッター)でオオヤ氏とメッセージを交わしたことがあるのですが、「名前の漢字表記は仕事の経営上支障が出る可能性があり、できればローマ字/カタカナ表記のままで…」とのことでした。「大谷正志」と書かれているのをよく見かけますが、正しい漢字ではありません。
オオヤ氏は、日本人トッププロでありながら物腰が柔らかく、腰の低い好印象を抱かせるプレイヤーでもあります。
2位:當眞嗣成(トウマ ツグナリ)氏
賞金総額 | $ 3,237,282(約4億8,400万円) |
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世界 賞金ランキング | 750 位 |
世界 人気ランキング | 346 位 |
「つぐ兄(にぃ)」の愛称で親しまれている當眞氏は、オオヤ氏に抜かれるまで、3年以上にわたり賞金王1位をキープしていたポーカープレイヤーです。
Natural8のアンバサダーを務めるポーカープロでありながら、トウマトータルビジネスというビジネスコンサルタント会社の代表取締役でもあります。
ある世界のトッププレイヤーが、「ポーカーは会社を運営するようにプレイしろ」と語っていたのを読みましたが、當眞氏の経営能力がポーカーにも表れているのかもしれません。
ポーカー好きのミュージシャン「Gackt」とも交流があり、當眞氏の個性的で派手めなファッションは、イベント会場でも一際目を引きます。
2019年12月のEPTプラハでは、1週間に2つのイベントで優勝するという快挙を成し遂げています。
ファイナルテーブルでいよいよヘッズアップとなった際にも、オールイン攻撃をしかけ、異例の速さで相手を敗退させたことも。
人懐こく明るい人柄と、アグレッシブなプレイスタイルとの対照的なギャップが魅力的なプレイヤーです。
3位:四鹿和彦(ヨツシカ カズヒコ)氏
賞金総額 | $2,646,981(約3億9,500万円) |
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世界 賞金ランキング | 963 位 |
世界 人気ランキング | 691 位 |
ポーカープロの傍ら、熊本を拠点に不動産会社を営む四鹿氏。もともとは「バックギャモン」プレイヤーで、2011年の日本選手権で優勝するほどの腕前を持っています。
バックギャモンからポーカーに転向したポーカープロも多く、現在世界ランキング11位のエリック・サイデルもその一人。
しかし、ポーカーの魅力は賞金の高さにもあります。バックギャモンからポーカーに転向し、一時は日本賞金ランキング1位に浮上したことも。
2014年以来、世界中のポーカーイベントに参加している四鹿氏の強みは、その一貫性にあります。
2024年にはAPT 台北のイベントで優勝、2023年にはAJPC サムライサーキット台湾のイベントで優勝、2022年にはラスベガスのPGT Aria ハイローラーサマーシリーズで2つのイベントで優勝するなど、毎年どこかのイベントで優勝し続けています。
普段は優しい笑顔が絶えない四鹿氏も、プレイ中にはポーカーフェイスを保っています。
4位:荻田大輔(オギタ ダイスケ)氏
賞金総額 | $2,509,024(約3億7,400万円) |
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世界 賞金ランキング | 1,049 位 |
世界 人気ランキング | 2,417 位 |
2017年からポーカーイベントに参加している荻田氏ですが、2023年から目覚ましい成績を残し、世に知られる存在となりました。
2023年にはEPT パリのイベントで優勝、その年の4月にはEPT モンテカルロのイベントで再度優勝。2024年3月には、APT 台北のイベントで優勝、同年7月にはラスベガスのAria ポーカークラシックのイベントで優勝し、翌月には韓国・仁川のP1 サーキットのイベントで優勝しています。
2024年の日本人賞金獲得額だけを比べると、オオヤ氏の次に稼いだポーカープレイヤーです。
荻田氏は、毎年行われるテキサスホールデムポーカー名人戦、「麒麟児戦」を主催する一般社団法人 マインドスポーツ連盟の一員でもあり、初代「麒麟児位」を獲得したプレイヤー。
3位の四鹿氏との賞金差は約2千万であるため、現在勢いのある荻田氏が次のイベントで好成績を残せば、順位が入れ替わることも大いに考えられます。
5位:木原直哉(キハラ ナオヤ)氏
賞金総額 | $2,373,008(約3億5,400万円) |
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世界 賞金ランキング | 1,124 位 |
世界 人気ランキング | 419 位 |
東大卒のポーカープロとして有名な木原氏。その奇抜な経歴が話題となり、これまでにいくつかのテレビ番組にも取り上げられたことから、木原氏をご存じの方も多いのでは。
木原氏の強みは、テキサスホールデムだけでなく、様々なポーカーゲームのスキルを持っていること。オマハ ハイロー、5カードオマハ、バドゥーギ、2-7 トリプルドロー、7カードスタッド、ラズなど、ありとあらゆるポーカーを得意としています。
実際、2025年に入ってすぐの1月にASPT 韓国のミックスゲームイベントとノーリミットホールデムのメインイベント、2つで優勝、好調なスタートを切っています。
4位の荻田氏との賞金差は2千万円、3位の四鹿氏とは4千万円差ですが、今年の終わりには順位が入れ替わっても驚きではありません。
将棋やバックギャモンも強いと言われる木原氏は、東大卒だけに頭脳ゲームなら何でも習得が早いようです。
6位:小倉孝(オグラ タカシ)氏
賞金総額 | $ 2,048,774(約3億500万円) |
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世界 賞金ランキング | 1,344 位 |
世界 人気ランキング | 489 位 |
千葉県出身の小倉氏は、ポーカープロそしてプロ雀士でもあります。
高校で麻雀をはじめ、大学在学中にプロの道へ進み、学費と生活費を麻雀で賄っていたとか。プロ1年目に「雀竜位」タイトル、2008年に最高タイトルの「雀王」を獲得し、麻雀界では天才と称されています。
また、そのころから小倉氏はポーカーをはじめ、マニラ、ラスベガス、マカオで好成績を残し始めました。
しかし、ポーカー界でも脚光を浴びるきっかけとなったのは、2012年のWSOPメインイベントでのこと。小倉氏は、当時日本人では最高位となる64位でフィニッシュし、話題となりました。
長年、日本人ポーカープレイヤー賞金獲得額ランキングではトップ10入りの常連で、現在はマカオを拠点として活動しています。
また、GGポーカーなどのオンラインポーカーでもプレイしているそうです。
7位:清水望(シミズ ノゾム)氏
賞金総額 | $1,968,521(約2億9,500万円) |
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世界 賞金ランキング | 1,411 位 |
世界 人気ランキング | 2,378 位 |
東京出身、1985年生まれの清水氏は、奇想天外な経歴を持つ日本人ポーカープレイヤー。
高校卒業後、光通信にアルバイトで入社し、わずか2か月でコールセンタースタッフ3,000人の中でナンバー1になり、20歳で300人の部下を持っていました。
その後、26歳でベストエフォート社を設立、2021年に東証マザーズ上場。ところが、ポーカーとバカラが好きすぎて2022年に会社を売却し、約20億円を得たものの、2年でそのほとんどをバカラで熔かしたそう。
しかし、ポーカーの腕前は確かで、会社売却後の2023年から以前より多くのポーカーイベントへ参加できるようになり、WSOP 2023では3つのイベントで3位に入賞。瞬く間に、日本人ポーカープレイヤー賞金ランキングの7位に浮上しました。
「大きなトーナメントでは金銭的なプレッシャーを感じる人も多いですが、僕の強みはマネープレッシャーを感じないところ」と語る清水氏。話し上手で人を引き寄せる能力をも持ちあわせる清水氏は、いつも多くの仲間に囲まれています。
8位:小原順(オバラ ジュン)氏
賞金総額 | $1,965,005(約2億9,450万円) |
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世界 賞金ランキング | 1,412 位 |
世界 人気ランキング | 1,348 位 |
家が貧乏で、起業でもしない限りまともな生活ができなかったと語る小原氏。岩手看護学校を卒業し、看護師の免許を取って病院で2年間勤務。24歳の時にトレーディングカードの会社を設立し、起業が失敗すれば看護師に戻ればいい、と考えていたそうです。
およそ3年後、会社はコロナの影響で廃業。しかし2016年11月にポーカーを始めた小原氏は、廃業するころには世界中のイベントで入賞し続けていました。そこで、ポーカーのコーチングやポーカー関連事業を始めたそうです。
小原氏は「みさわ」としても知られており、ポーカーコミュニティでも幅広く活動。2025年4月に開催される日本国内最大規模のポーカーリーグ「PKL(Poker League)」では、チェアマンに就任しています。
日本人ポーカープレイヤー賞金ランキングのトップ10入りしたのは2022年のこと。2021年のWSOPでは9つのイベントでインマネしたのが大きく、翌2022年のWSOPでは5つのイベントでインマネしました。
7位の清水氏との賞金差は約50万円となっており、今年は順位の入れ替えが激しくなりそうな予感です。
9位:横澤真人(ヨコサワ マサト)氏
賞金総額 | $1,963,341(約2億9,420万円) |
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世界 賞金ランキング | 1,416 位 |
世界 人気ランキング | 13 位 |
「世界のヨコサワ」として知られ、最多チャンネル登録者数を持つポーカー(ギャンブル関連)YouTuberの横澤氏。注目すべきは、世界人気ランキングでも13位の人物です。世界的にも有名な日本人ポーカープレイヤーと言えるでしょう。
神奈川出身、立教大学経済学部を中退し、起業して成功を収めますが、税理士が詐欺を働き4,000万円の借金を負いました。しかし、そこからポーカーの才能を発揮し、賞金を稼ぎ始めます。
ところが、ブロックチェーン関連の事業を始めるもうまくいかず、借金は約2億円に膨れ上がりました。結果、2021年に自己破産を申請し、成立。
けれども、そこで終わらないのが「世界のヨコサワ」です。YouTubeチャンネルの撮影を担当する、同じくポーカープレイヤーの「ヒロキ」と総工費1億円をかけ、2021年6月に国内最大のポーカールーム「ROOTS SHIBUYA」をオープン。
横澤氏のポーカースキルは疑いようがなく、WSOPメインイベントでは歴代日本人順位 2位となる45位の記録を持ちます。2025年1月にはラスベガスで開催されたPGT キックオフのイベントでも優勝しています。
10位:岡村元義(オカムラ モトヨシ)氏
賞金総額 | $1,639,799(約2億4,550万円) |
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世界 賞金ランキング | 1,742 位 |
世界 人気ランキング | 3,532 位 |
「ふぁるこん」として知られる日本人ポーカープレイヤー、岡村氏の本業は芸能事務所のアイドルプロデューサー。コロナ禍でライブができなくなった2020年、時間つぶしにポーカーを始めたそうです。
「運の要素だけではなく、勉強したら勝てる競技なんだと気づいて一気にハマった」と語る岡村氏は、コロナ禍の最中、オンラインで行われたWSOP 2020の6イベントでインマネ。その時の順位は決して高くはありませんでしたが、始めて間もないことを踏まえると才能といえるでしょう。
そして、翌年のWSOP 2021ではいきなり優勝し、名誉あるWSOPブレスレットを獲得。しかも、その時のイベントはミックスゲームという、短期間で様々なポーカーのスキルを習得したツワモノです。
2023年、ポーカーを始めてからわずか3年で日本人ポーカープレイヤー賞金ランキング9位にまで上り詰め、現在10位。
コロナ禍の時は、朝から晩までずっとポーカーをしていたという岡村氏。現在は、どんなに仕事が忙しくても毎日数時間はポーカーを勉強する時間を作っているそうです。
以上の賞金額を見てもわかるように、トップ10の日本人ポーカープレイヤーたちは今もなお現役でアクティブにプレイしています。
3位と4位は接戦ですし、7位から9位はいつ順位が入れ替わっても不思議ではない状況です。
その他にも、現在のトップ10入りはしていませんが、
- 13位の一ノ瀬公聖(イチノセ コウセイ)氏
- 14位の中村多聞(ナカムラ タモン)氏
- 15位の池内一樹(イケウチ カズキ)氏
といった実力あるポーカープロたちも忘れてはなりません。
ここからは、皆が気になっているトピックについてご紹介していきます。
プロポーカープレイヤー 日本人 最強者は?
「一番強い」の定義にもよるので難しい質問ですが、上記ランキング1位のオオヤ氏は頻繁にハイローラートーナメントに参加し、よい結果を出しています。
バイインが高くなるほどスキルの高いプレイヤーが多いということを考えれば、オオヤ氏が最も強い日本人ポーカープレイヤーと言えるかもしれません。
また、オオヤ氏は2024年に最も稼いだ日本人プレイヤーであるのはもちろんのこと、世界ランキングでも78位にランクインしています。
そのため、オオヤ氏は現在最も勢いのある、強い日本人ポーカープレイヤーであるのは間違いありません。
トップ10入りの日本人ポーカープレイヤー10人で行われる夢のトーナメントが実現すれば、観戦しようと集まるポーカーファンも多そうですね。
最もインマネ回数の多い日本人ポーカープレイヤーは?
インマネ(ITM=In The Money 賞金を獲得できる順位に入賞すること)できるかどうかは、ポーカートーナメントにおいて重要な要素です。
インマネすれば、バイイン額を取り戻せますし、いくらかの利益が生まれます。
極端な話、トーナメントに100回参加して1回優勝するより、100回のうち40回インマネする方が利益が高い可能性が大いにあります。
そこで、インマネ回数の多い日本人ポーカープレイヤーランキング トップ5 をご紹介します。
順位 | プレイヤー | ITM 回数 |
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1位 |
余語葦織(ヨゴ イオリ)氏 |
235回 |
2位 | 石田有里(イシダ ユリ)氏 | 221回 |
3位 | 土川鉃也(ツチカワ テツヤ)氏 | 164回 |
4位 | 小原順(オバラ ジュン)氏 | 116回 |
5位 | 北嶋隼人(キタジマ ハヤト)氏 | 111回 |
小原氏がインマネ回数ランキングでも4位にランクインしているほか、他4名もポーカー界では名の知れた方々です。
2位の女性プレイヤー、石田氏は、日本カジノスクール国際プロディーラー学科を卒業し、海外でカジノディーラーとして働いた経験もあります。
WSOP メインイベントでの日本人プレーヤー最高位は?
誰もが注目するポーカートーナメントの最高峰、WSOP メインイベントでの日本人歴代最高位は、2019年の名和大貴(ナワ ヒロキ)氏による25位入賞です。
実は名和氏、「世界のヨコサワ」で撮影を担当する「ヒロキ」であり、横澤氏の相棒。
名和氏は、横澤氏と共にメインイベントへエントリー。世界のヨコサワよりもディープランして、2012年の小倉氏による最高位 64位の記録を塗り替えました。
この時に獲得した賞金 $324,650(当時 約3,500万円)は、横澤氏と共にオープンしたポーカールーム、「ROOTS SHIBUYA」の資金としてオールインしたそうです。
また、2024年WSOPメインイベントでは45位でフィニッシュしており、日本人最高位 1位・2位ともに(2023年には横澤氏も45位入賞)名和氏による記録となりました。
なお、名和氏の日本人ポーカープレイヤー賞金ランキングは、現在32位となっています。
プロポーカープレイヤー 日本人 女性 最強者は?
日本人女性で最も賞金を稼いでいる、つまり最も強い女性ポーカープレイヤーと言えるのは、岡本 詩菜(オカモト シイナ)氏です。
これまでに $ 746,398(約1億1,190万円)を稼ぎ、日本人ポーカープレイヤー賞金ランキングでは現在23位。
京都大学卒、元外資系投資銀行で勤務していたという岡本氏は、頭脳と美貌を兼ね備えた女性からすると羨ましい存在。
現在は会社を辞め、ポーカーで生計を立てています。しかし、「ポーカー好きのニート」であり、まだ「プロ」とは名乗っていないという謙虚な岡本氏。ポーカー専業になってからは、渡航費やバイインを差し引いても年収2,000万円はあるとか。
岡本氏は2021年にポーカー界に姿を現し、2023年のWSOP レディースチャンピオンシップで惜しくも2位でフィニッシュ。しかし翌年、同イベントで優勝し、リベンジを果たしました。
お目にかかりたいというファンも多い、才色兼備の女性ポーカープレイヤーです。
プロポーカープレイヤー 世界最強者は?
世界で最も賞金を稼いでいるのは、ニューヨーク州出身のアメリカ人、Bryn Kenney(ブライン・ケニー)です。
これまでに獲得した賞金は、$ 73,041,916(約109億5,160万円)という桁違いの凄腕ポーカープレイヤー。
もともとは「マジック・ザ・ギャザリング」というトレーディングカードゲームのプレイヤーでしたが、賞金の高いポーカーに興味を抱き、20代前半にポーカーへ転向。
ちなみに、世界賞金ランキング2位のジャスティス・ボノモも、元マジック・ザ・ギャザリングプレイヤーです。
ケニーはポーカーに転向してからというもの、寝る間も惜しんでオンラインポーカーでプレイを重ね、すぐに稼ぎ始めます。
しかし、勝利の記録は残っても、負けた時の損失額は他人には分かりません。周りから見ると常に稼いでいるように見えるケニーにもアップダウンがあり、無一文になったことも4、5回あったそう。
そんな経験を持ちながら、ケニーのポーカーキャリアにおいて最も大きな賞金獲得となったのが、2019年のトリトン・ミリオンでのこと。このメインイベントのバイインは、超高額な£ 1,050,000(当時約1.5億円)でした。ケニーは資産の半分を使って参加し、見事2位入賞。賞金£ 16,890,509($ 20,563,324 当時約22億円)を獲得しました。
本来、このトーナメントの優勝賞金は£ 19ミリオンでしたが、中国の投資家、アーロン・ザンとヘッズアップになった際、二人はディールを交わします。優勝はアーロン・ザンに譲る代わりに、ケニーはザンより£ 3ミリオンほど多い2位賞金を手にすることに両者同意したのです。
これにより、当時世界賞金獲得額2位だったケニーが1位に浮上。その後もハイローラーイベントで幾度も優勝し、現在2位のボノモとは約10億円の差をつけて世界一の座をキープしています。