Android(アンドロイド)スマートフォンやタブレットは、私たちの生活に欠かせない存在となっています。しかし、公共Wi-Fiの使用や海外旅行など、インターネットを利用する際にはセキュリティリスクが伴います。そんなとき、Android(アンドロイド)に必要となるのが、VPN(仮想プライベートネットワーク)の活用です。
VPNとは、Android(アンドロイド)等で使用するインターネット通信を暗号化し、プライバシーを保護するだけでなく、ジオブロック(地域制限)を回避して、海外のコンテンツを楽しむことも可能にします。
この記事では、Android(アンドロイド)ユーザーにとって最適なVPNサービスを厳選し、徹底的にレビューしていきます。それぞれのVPNの特徴やメリット・デメリット、料金プランなどを比較し、あなたのニーズに合ったVPNを見つけるお手伝いをします。
Androidスマホ向きVPNのおすすめ一覧
今回ご紹介する、AndroidスマホにおすすめのVPN一覧は、以下になります。
- NordVPN: 最大90%の速度維持で快適なネットサーフィン。豊富なサーバーとキルスイッチでプライバシーも安心。
- SurfsharkVPN: ExpressVPNの約3分の1の価格で、アンチウイルス機能付きプランも選択可能。無料トライアル&返金保証付き。
- ExpressVPN: 最高水準の安全性と高速通信を両立。危険サイトや広告をブロックし、プライバシーを徹底保護。初心者にも優しいシンプル設計。
- Cyberghost: WireGuardプロトコルとAES-256暗号化で、安全かつ高速な通信を実現。第三者監査済みで、プライバシー保護も万全。Androidアプリも使いやすい。
- PureVPN: 英国領ヴァージン諸島拠点でプライバシー保護に強いVPN。キルスイッチや難読化機能などセキュリティも充実。
Androidスマホ向きVPNのおすすめを個別レビュー
早速ですが、Android向きのおすすめVPNをご紹介していきます。
NordVPN
最大同時接続数 | 10台 |
---|---|
設置国数とサーバー数 | 111カ国以上に6,300台以上 |
無料プラン | なし |
価格 | 月額500円から |
メリット
- 高速な接続速度
- RAMディスクのみのサーバーを使用し、プライバシーを完全に保護
- 直感的に操作できるAndroidアプリ
- Androidユーザーは7日間の無料トライアルを利用可能
デメリット
- 無料プランはない
- Androidアプリはマルウェアを削除する機能はない
SurfsharkVPN
最大同時接続数 | 無制限 |
---|---|
設置国数とサーバー数 | 100カ国以上に3,200台以上 |
無料プラン | なし |
価格 | 月額338円から(為替レートにより変動) |
メリット
- Androidデバイス向けの使いやすいアプリ
- 手頃な価格のサブスクリプション
- 次世代セキュリティ対策
- Androidユーザー向けのGPSスプーフィング機能
デメリット
- 無料プランがない
- エントリープランにはアンチウイルスが含まれていない
ExpressVPN
最大同時接続数 | 8台 |
---|---|
設置国数とサーバー数 | 105カ国以上に3,000台以上 |
無料プラン | iOSモバイルデバイスのみあり |
価格 | 月額8.33ドルから |
メリット
- 広告、トラッカー、悪意のあるウェブサイトをブロックする機能
- 独自開発のLightwayトンネリングプロトコル
- シンプルで使いやすいアプリ
- 30日間返金保証
デメリット
- 他のVPNサービスと比べて高価
- ストリーミングがスムーズにいかない場合がある
CyberghostVPN
最大同時接続数 | 7台 |
---|---|
設置国数とサーバー数 | 100カ国以上に11,800台以上 |
無料プラン | なし |
価格 | 月額290円から |
メリット
- ストリーミング、ゲーム、トレントに特化したサーバー
- 完全な匿名性を確保するNoSpyサーバー
- 45日間の返金保証
デメリット
- 無料プランがない
- 中国では安定して利用できない
- 親会社の評判がイマイチ
PureVPN
最大同時接続数 | 10台 |
---|---|
設置国数とサーバー数 | 65カ国以上に6,000台以上 |
無料プラン | なし |
価格 | 月額2.14ドルから |
メリット
- Always-On Audit(常時監査)で安心
- Androidデバイスでスプリットトンネリングが可能
- 低価格な料金プラン
- 10台のデバイスを同時接続可能
デメリット
- 一部の機能はWireGuardに対応していない
- サーバーの設置国は65カ国のみ
AndroidスマホでVPNが必要な場面
スマートフォンは私たちの生活に欠かせないツールとなり、Androidスマホはその中でも多くのユーザーに愛用されています。しかし、便利な反面、インターネット上には様々なリスクが存在します。そこで、AndroidスマホユーザーにとってVPN接続が重要な役割を果たす場面が増えています。
ここでは、VPNが必要となる主なシーンとその理由についてさらに掘り下げ、具体的な対策や注意点を含めて詳しく解説していきます。
公共Wi-Fiの利用時
カフェ、ホテル、空港など、外出先で手軽に利用できる公共Wi-Fiは一見便利ですが、これらのネットワークはセキュリティ面で脆弱な場合が多く、「中間者攻撃」と呼ばれる手法で悪意のある第三者によって通信内容が盗聴されるリスクがあります。クレジットカード情報やログインID、パスワードなどの個人情報が漏洩すると、金銭的な被害やなりすましなどの深刻な問題に発展する可能性もあります。
VPNを使用することで、公共Wi-Fiでの通信を強力な暗号化技術(AES-256など)で保護し、安全なトンネルを通してデータを送受信できます。これにより、たとえネットワークが危険な状態であっても、あなたのプライバシーはしっかりと守られます。
オンラインバンキングや機密情報の送受信時
オンラインバンキングやネットショッピング、重要なビジネス文書のやり取りなど、スマートフォンで扱う情報は多岐にわたります。特に金銭や個人情報に関わる機密性の高い情報を扱う際は、セキュリティ対策が必須です。
VPNは通信経路を暗号化するため、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐことができます。万が一、情報が漏洩した場合でも、暗号化されているため内容を読み取られる心配はありません。安心してオンライン取引や情報共有を行うために、VPNは心強い味方となります。
海外旅行中
海外旅行中は、現地のインターネット環境に依存することになります。しかし、国によっては特定のウェブサイトやサービスへのアクセスが制限されている場合があります。中国の「グレート・ファイアウォール」や中東の一部の国におけるソーシャルメディアの制限などが代表的な例です。
参考サイト:中国政府が越境VPN規制を発表、日系企業の業務に影響出る恐れも | 日経クロステック(xTECH)
VPNを使えば、仮想的に日本国内のサーバーに接続することで、普段利用しているサービスを海外でも利用できるようになります。地理的な制限を回避し、快適なインターネット環境を維持することが可能です。
VPNサービスによっては、特定の国での利用に最適化されたサーバーを提供している場合もあります。中国に行く予定の方は、中国で使えるVPNを確認しておきましょう。
ストリーミングサービスの利用時
NetflixやHuluなどのストリーミングサービスは、地域によって配信コンテンツが異なります。VPNを使えば、他の国のサーバーに接続することで、本来視聴できないコンテンツにアクセスできる可能性があります。例えば、アメリカのNetflix限定のドラマや、イギリスのBBC iPlayerの番組などを楽しむことができます。これらを楽しみたい方は、NetflixのおすすめVPNを見てみましょう。
ただし、ストリーミングサービスによってはVPNの使用を禁止している場合もあるため注意が必要です。利用規約をよく確認し、自己責任のもとで利用するようにしましょう。
オンラインゲームのプレイ時
オンラインゲームでは、地域制限によって特定のサーバーに接続できない場合があります。通信遅延(ラグ)が発生すると、ゲームプレイに支障をきたすこともあります。特にPS5・PS4ではVPNの存在は非常に重要です。
AndroidでVPNを使えば、任意のサーバーに接続できないときも、仮想的に他の地域のサーバーに接続したり、通信経路を最適化することで、快適なゲーム環境を手に入れることができます。
AndroidスマホでVPNを選ぶポイント
VPNはインターネット接続を暗号化し、ユーザーのIPアドレスを隠すことで、プライバシーとセキュリティを保護します。
しかし、VPNサービスは数多く存在し、それぞれ特徴が異なります。最適なVPNを選ぶためには、いくつかの重要なポイントを理解する必要があります。
ノーログポリシー
- 明確なポリシー: VPNプロバイダーのプライバシーポリシーを注意深く読み、どのような情報を収集・保存しているか確認しましょう。「ノーログポリシー」を明確に謳っているプロバイダーを選び、ユーザーのオンライン活動が追跡・記録されないようにしましょう。
- 第三者監査: 一部のVPNプロバイダーは、第三者機関による監査を受け、ノーログポリシーの遵守状況を証明しています。このようなプロバイダーを選ぶことで、より安心してVPNを利用できます。
サーバーの数と場所
- サーバー数: サーバー数が多いほど、接続先を選択する自由度が高まり、混雑を避けて高速な接続を維持できます。
- サーバー場所: 利用目的に合わせて、適切なサーバー場所を選びましょう。例えば、海外のストリーミングサービスを利用したい場合は、そのサービスを提供している国にサーバーがあるVPNを選びます。
接続速度
- 速度テスト: VPNプロバイダーのウェブサイトや第三者機関の速度テスト結果を参考に、接続速度を比較しましょう。
- ユーザーレビュー: 実際のユーザーのレビューも貴重な情報源です。接続速度に関するコメントを参考に、自分に合ったVPNを選びましょう。
セキュリティ機能
- キルスイッチ: VPN接続が切断された場合にインターネット接続を自動的に遮断し、データ漏洩を防ぎます。
- マルウェア対策: 悪意のあるウェブサイトやダウンロードからデバイスを保護します。
- 広告ブロッカー: 広告やトラッカーをブロックし、プライバシーを保護し、ウェブページの読み込み速度を向上させます。
- スプリットトンネリング: 特定のアプリやウェブサイトのみをVPN経由で接続し、他のトラフィックは通常のインターネット接続を使用することができます。
カスタマーサポート
- 対応時間: 24時間365日対応のカスタマーサポートを提供しているプロバイダーを選びましょう。
- 日本語対応: 日本語でのサポートがあるか確認しましょう。
価格と返金保証
- 料金プラン: 月額料金、年間料金、複数年契約など、さまざまな料金プランがあります。自分の利用頻度や予算に合わせて最適なプランを選びましょう。
- 返金保証: 多くのVPNプロバイダーは、一定期間内の返金保証を提供しています。サービスに満足できない場合に返金を受けることができるので、安心して試すことができます。
- 無料トライアル: Android向けに一部のVPNプロバイダーは、無料トライアルを提供しています。実際にVPNを試してみて、機能や使い勝手などを確認してから契約することをおすすめします。
同時接続数
- デバイス数: 同時にVPNに接続できるデバイス数を確認しましょう。スマートフォン、タブレット、パソコンなど、複数のデバイスを同時に保護したい場合は、十分な同時接続数を提供するプロバイダーを選びましょう。
- 家族や友人との共有: 一部のVPNプロバイダーは、アカウントを家族や友人と共有できるプランを提供しています。複数人でVPNを利用したい場合は、このようなプランを検討すると良いでしょう。
VPN接続のやり方完全ガイド【Androidスマホ版】
信頼できるVPNプロバイダーを選ぶ
VPNを利用するためには、まずVPNプロバイダーを選択する必要があります。数多くのプロバイダーが存在しますが、先ほど解説したポイントを考慮して、あなたのニーズに合ったものを選びましょう。
VPNアプリをダウンロードする
VPNプロバイダーを選んだら、Google Playストアから公式アプリをダウンロードします。検索窓にプロバイダー名を入力し、正しいアプリであることを確認してからインストールしましょう。
アカウントを作成する
VPNアプリを開き、アカウントを作成します。多くの場合、メールアドレスとパスワードを入力するだけで簡単に作成できます。画面上の指示に従って進めましょう。
ログインする
作成したアカウントでVPNアプリにログインします。
サーバーを選択する
接続したいVPNサーバーを選択します。多くのVPNプロバイダーは、以下のような選択肢を提供しています。
- 最適なロケーション: 自動的に最適なサーバーを選択してくれます。
- 国別: 接続したい国を選択できます。
- 特定のサーバー: 特定の都市やサーバーを選択できます。
用途に応じて適切なサーバーを選びましょう。例えば、地理制限を回避したい場合は、目的のコンテンツが利用可能な国のサーバーを選びます。
接続する
「接続」ボタンをタップしてVPNに接続します。初回接続時には、VPNの使用許可を求められる場合があります。「許可」を選択しましょう。
接続を確認する
接続が完了したら、アプリ上で「接続済み」と表示されていることを確認します。また、以下の方法でIPアドレスが変更されていることを確認することもできます。
- VPNアプリで確認: 多くのVPNアプリは、接続後のIPアドレスを表示する機能を備えています。
- 外部サイトで確認: 「What is my IP」のようなウェブサイトで、現在のIPアドレスを確認できます。VPN接続前は実際のIPアドレスが表示されますが、接続後はVPNサーバーのIPアドレスが表示されるはずです。
ここでは、VPN接続のやり方をAndroidスマホ向け手順で、初心者の方にも分かりやすく解説します。
AndroidスマホでVPNを使う際の注意点
Androidスマホユーザーにとって、VPNは手軽に利用できるセキュリティ対策の一つですが、VPNの利用にはいくつかの注意点があります。
ここでは、AndroidスマホでVPNを利用する際の注意点について詳しく解説します。
バッテリー消費の増加に注意
VPNの使用は、データの暗号化や復号化などの追加処理を行うため、バッテリー消費量が増加する可能性があります。特に長時間のVPN接続は、バッテリー残量を大きく消費する可能性があります。VPNを使用する際は、バッテリー残量に注意し、必要に応じて充電器を用意しておきましょう。
一部のVPNアプリは、バッテリー消費を抑えるための省電力モードを提供している場合もあります。設定を確認し、必要に応じて有効にしましょう。
アプリの更新を怠らない
VPNアプリは、常に最新のセキュリティ機能とバグ修正を提供するために、定期的に更新されます。古いバージョンのVPNアプリを使用していると、セキュリティ上の脆弱性が悪用され、データ漏洩などのリスクが高まる可能性があります。
VPNアプリを常に最新の状態に保つために、定期的にアップデートを確認し、最新のバージョンに更新しましょう。多くのVPNアプリは、自動更新機能を提供しています。
信頼できるプロバイダーを選ぶ
VPNプロバイダーは数多く存在しますが、その中には、セキュリティ対策が不十分であったり、ユーザーデータを不正に利用したりする悪質なプロバイダーも存在します。VPNを利用する際は、評判の良い、信頼できるVPNプロバイダーを選ぶことが重要です。
ユーザーレビューや専門家の評価を参考に、セキュリティ対策、プライバシーポリシー、通信速度、サーバーの場所、価格などを比較検討し、自分に合ったVPNプロバイダーを選びましょう。
キルスイッチ機能を活用する
キルスイッチ機能は、VPN接続が突然切断された場合に、インターネット接続を自動的に遮断する機能です。VPN接続が切断されると、通常のインターネット接続に戻り、データが暗号化されずに送信される可能性があります。キルスイッチ機能を利用することで、VPN接続が切断された場合でも、データ漏洩のリスクを軽減できます。
多くのVPNアプリは、キルスイッチ機能を提供しています。設定を確認し、必要に応じて有効にしましょう。
まとめ
VPNは、Androidスマホユーザーにとってセキュリティと自由を手に入れるための強力なツールです。公共Wi-Fiの利用時や機密情報の取り扱い、海外旅行、ストリーミングサービスの利用など、様々なシーンで活躍します。
VPNを選ぶ際は、セキュリティ機能、通信速度、サーバーの選択肢、価格などを比較検討し、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。信頼できるVPNプロバイダーを選び、安心してAndroidスマホを利用しましょう。
この記事を通して、VPNの重要性と活用方法について理解を深めていただければ幸いです。快適で安全なAndroidスマホライフを送るために、ぜひVPNの導入を検討してみてください。また、VPNを自宅で構築したい人は、当サイトの記事を参考にしてみてください。